厩舎のジャムンが教えてくれた、甘い揚げ団子「グラブ・ジャムン」の由来

インドの厩舎には、大きなジャムンの木がある。大きく枝を広げるジャムンは、暑い季節には広い木陰をつくるため、とても重宝されている。実が熟す頃になると、グルームたちはもちろん、鳥たちも次々と集まってくる。そんなジャムンの木は、実はインドを代表する甘いスイーツ「グラブ・ジャムン」の名前の由来になっているそう。今回は、このジャムンの木を紹介したい。






ジャムンの木

ジャムン(Jamun, Syzygium cumini)は、インドをはじめ南アジアに広く自生する常緑高木。成長すると高さ20~30メートルほどになる大きな木であり、暑いインドでは街路樹や公園、寺院などにもよく植えられている。

初夏から雨季にかけて実をつけ、熟すとグレープのような鮮やかな黒紫色になる。皮は渋みがあるものの、中身は甘さとほどよい酸味がある。この季節になると、厩舎のグルーム達が木登りを始めて実を収穫して、多くの鳥たち、厩舎の鶏達も食べに来て、ジャムンの木の周りは賑やかになる。

厩舎のジャムンの木
ジャムンの実
ジャムンを食べる鶏

この厩舎のジャムンの木を見て知ったのが、インドを代表する究極に甘いシロップ漬けのスイーツ、「グラブ・ジャムン(Gulab Jamun)」はこのジャムンの実が由来になっていること。「グラブ」はペルシャ語でバラを意味して(シロップには伝統的にローズウォーター(バラ水)が使われていた)、「ジャムン」はジャムンの木の実を指す。

実際にジャムンの実が使われているわけではないが、揚げた団子の形や、こんがり揚がった濃い茶色から黒褐色の見た目が熟したジャムンの実によく似ていることから、「グラブ・ジャムン(バラの香りのジャムン)」という名前が付けられたといわれている。まっ黒焦げになったグラブ・ジャムンをよく見るが、これは長時間揚げすぎたのではなく、ジャムンの黒紫色の実の色を表現していたのかもしれない、と気づくと何だか美味しくみえる。

最後に..

ジャムンはおいしいだけでなく、アントシアニンやポリフェノールなどの抗酸化成分を豊富に含む果実としても知られている。また、アーユルヴェーダでは古くから実や種子、葉などが利用され、特に種子は血糖値の管理を目的とした伝統的な利用法で知られている。今の季節はマーケットでもジャムンを購入することが出来るため、是非試してみてもらいたい。でも、食べると舌が紫色になってしまうので、ご注意を!

最後まで読んで頂き有難うございました🙏



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