引退競走馬の「ポロ適性」をAIで見抜けるか!?

最近段々変わってきてはいるが、インドのポロでは引退競走馬が活躍していることをこのブログで何度も書いてきた(ポロ特化記事一覧)。ここ半年ほどで新たにチームメイトとなる牝馬を何頭か購入したことをきっかけに、今回は彼女たちの「ポロ適性」をAIに評価してもらった。果たして、これまでポロ馬選びで頼りにしてきた「フィーリングや経験」と、AIの評価は一致するのか…実際の馬たちを例に、その結果を紹介したい。




ポロ向きの馬とは?

ここの引退競走馬のリトレーニングの記事にも書いているが、全ての馬がリトレーニングでポロ競技馬になれるとは限らず、競馬のWinning Horseがポロ転向で活躍するとも限らない。競馬のように決められたコースをできるだけ速く走れば良いというものではない。ポロでは急に止まったり曲がったりする動作があり、右に左に走って相手をかわし、時に相手馬がライドオフでぶつかってくることもある。そして、目の前で選手によってマレットが振り回される。従い、ポロではスピードに加えて、加速・減速や方向転換の素早さ、バランス、反応の良さ、そして気性などが重要になる。

馬は捕食者から逃げるために、危険を感じると素早く走って逃げる本能を持っている。また、群れで生活することで、仲間同士が周囲を警戒し、捕食者に狙われるリスクを減らしている。特に、群れの内側にいることで、外側よりも安全になりやすいという面もある。従い、ポロは馬が本来持っているこうした本能とは逆の動きを求められるスポーツだと言える。こう考えると、ポロへのリトレは容易ではないことは想像できるであろう。

ポロ馬の購入

オフシーズンになってから、私自身と厩舎のオーナーさん含め、次のシーズン以降に向けた新馬を探していた。ポロは数頭持っていないと成立しない。シーズン中に怪我をすることもあるのと、シーズン中は馬にとってもキツいため、その馬の年齢や能力に合わせ、どの試合で使ってどの試合で休ませるかという計画も重要になる。従い、プロはリザーブ含めて6頭はいないと厳しい。ポロ馬は試合のために簡単に借りられるものでもない。

さて、私と厩舎オーナーさん、そしてトレーナーさんも含めて、ノイダやジャイプールまで行って何頭かの馬をトライした。オフシーズンでの馬の購入は、購入代金が交渉しやすくなるため、サラリーマンプレイヤーの私はこの時期に買わないと高くついてしまう。でも、デメリットもあり、オフシーズンに買うと、グラウンドでの練習試合やStick & Ballで試させてもらえる確率は低い。アリーナで乗った感触で判断しなければならない。特にOTTB(競馬上がりの馬)だと、まだリトレされていないため、アリーナで乗った感触が良くても、いいポロ馬になるとは限らない。従い、馬選びで重要になるのが、「長年馬を見てきた経験」となる。

そして、私と厩舎オーナーさんは、自分の経験を頼りに何頭かの馬を購入した。

AIでの評価結果は?

インドでは購入時に競走馬時代の馬名が分からないことも多い。従い、今回馬を購入する時にはAI評価を依頼出来なかったが、購入後暫くしてから、購入した馬達の競走馬時代の馬名が分かった。特に内の1頭は、種馬の名前、走っていた競馬場、年齢からターゲットを絞り、実際のレース映像を見て特定するという少々大変な作業ではあったが、ある程度情報が揃っていれば、競走馬時代の名前を特定することは難しくはない。

さて、自分たちの「長年馬を見てきた経験」は正しかったのか…

AIに購入した馬達の競走馬時代の馬名を入れて、競走成績と血統だけでポロ馬としての適性を評価してもらった。馬体などの写真や動画は一切AIに入れていない上での評価となるが、AIの評価は、実際に乗ってみた自身の評価と比較して、非常に興味深い結果が出てきた

購入した馬だけで比べるのはイメージが湧きづらいため、自分たちの愛馬も含め、全部で5頭を比較してみた。私の一番の愛馬、厩舎オーナーさんのBest Playing Pony,4月に購入した私の牝馬、先月ジャイプールに見に行って厩舎オーナーさんが購入しったセミトレ馬の2頭、の5頭だ。この5頭のポロ馬としての評価と比較を行ってもらった結果がこれ↓↓

見事1位に輝いたのは、厩舎オーナーさんのBest Playing Pony。2位は、ジャイプールに見に行ったセミトレ馬の1頭で、かなりパワフルで私の手には負えなかったが、ミリオンダラーホースになる予感がする牝馬。3位は、私の一番の愛馬Tyson。4位は私がこの4月に購入した牝馬。5位は、ジャイプールに見に行ったセミトレ馬のもう1頭で、私も気に入っていた馬だが、私は今シーズンすぐに試合で使えるプレイングポニーが欲しかったため、厩舎オーナーさんが購入を決めた馬。

厩舎オーナーさんの馬たちも知っているが故に、この評価はかなり納得できる。これは比較表のため簡易的にかかれているが、1頭1頭の評価もされていて、そこにはもっと詳しく評価が書かれている。私の愛馬達は僅差ではあるが、若い頃のTysonの方が勝っているのは間違いない。スピードはそこまでないが、ライドオフで負けたことはなく、パワフルだがクイック。でも最近購入した牝馬も、インドのトッププレイヤーが12ゴールでずっと使っていた馬で、現在11歳になり、私のポロにとってちょうど良い。めちゃくちゃ軽くて扱い安い。センシティブと書かれているが、確かにそうである。

もっと興味深いのが、ついでに繁殖馬としての評価もしてもらい、厩舎オーナーさんの馬が一番であること。そして既に厩舎オーナーさんは15歳になったこの馬を繁殖牝馬として使っている。厩舎オーナーさんのフィーリングはこのAI評価によって強く裏付けされたことになる。

厩舎オーナーさんのBest Playing Ponyとその仔馬

最後に..

AIの評価は自分の感覚を裏付けるものとなった。特に、厩舎にいる馬の競走馬時代の名前が分かっていれば、AIに入れて評価をどんどんしてもらい、自分が乗った感覚と比べることで、自分にどういった馬が合うのかが見えてきそうだ。

私自身、今3頭のチームメイトがいるが、今シーズン終盤からはOTTBを購入していくことになる。従い、OTTBを購入する歳には、AI評価の5番目の馬を選ぶと間違いがないだろう。AI評価してもらった私の愛馬2頭が仮に現在若いOTTBであった場合、mid-high goalに適した馬達のため、私には扱い切れない。自分の感覚とこのAIの評価をバックアップとして、今後、一生のチームメイトとなる馬に巡り会えたらいいと感じている。

最後まで読んで頂き有難うございました🙏



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