デリーからの列車旅 『チャンディガール日帰り編』

日本での世間一般的なインドの列車旅は、命がけのこんなイメージだろうか。

実際にはこういった列車も存在するが、全てがそうゆう訳ではない。

先日、チャンディガールにある高等裁判所へ行くため、ニューデリーからチャンディガールまで往復列車の日帰り旅をした。この旅は、次も列車に乗りって行きたいと思う程、実に効率的&快適で、楽しい旅になったため、シェアしたい。




① ニューデリーからチャンディガールまでの行き方

まず、チャンディガール(Chandigarh)とは、シーク教で有名なパンジャブ州と、インドで日系企業が一番進出しているグルガオンを持つハリヤナ州の国境にある街で、1966年に両州が分割された時、両州の州都として機能する「連邦直轄領 」となった場所。

そのチャンディガールまでは、インドの首都ニューデリーから片道約320km。
これは、東京から名古屋くらいまでの距離に相当する。

この距離をどう移動するかと言うと、以下の選択肢がある。

移動手段所要時間 (片道)費用(往復)
飛行機約1時間 ※飛行中の時間Rs. 6,000前後 (約10,000円)
タクシー約6時間 ※渋滞なしでRs. 8,000前後 (約13,500円) ※市内利用含まない
バス約5時間 ※渋滞なしでRs. 1,350前後 (約2,300円)
列車約3時間20分Rs. 2,500前後 (約4,400円)

デリーからチャンディガールまでの高速道路は綺麗に整備されているため、車での旅も悪くないが、時間がかかり過ぎる。飛行機が一番早いが、どうしても日帰りする必要があり、限られた飛行機の便数や空港での待ち時間等を勘案して、列車を選択することにした。

② 列車の予約方法

列車は、IRCTC (Indian Railway Catering and Tourism Corporation) という列車予約システムでログイン登録を行うと予約が出来る。私の場合は、Make My Trip(MMT)というオンラインの予約サイトでポイントを貯めているため、MMTで予約を行った。MMTで予約する場合にも、IRCTCのサイトへの登録は必須だ。

列車の予約ステップ

STEP
IRCTCへの登録

https://www.irctc.co.in/nget/train-search
※IRCTCへ登録せず、まずMMTサイトからでも予約を進めて行くと、IRCTCへリダイレクトされて登録完了できる。

STEP
列車とクラス、時間帯を選択

チャンディガールまでは”Shatabdi Express”がベスト。予約画面で選択をして、列車クラスは一番上のEC (Executive Chair) を選択すると良い。出発地は、必ず”New Delhi (NDLS)”を選択しよう。

Make My Tripサイト: https://www.makemytrip.com/

STEP
EmailとSMSで予約確認受領

支払いが完了すると、Emailに列車番号と座席番号等が記載されたEチケットが送られてくる。同様にSMSも受領する (WLの場合にはSMSでアップデイトがある)。
出発当日は、Eチケット情報を元に列車と座席を探す。間違って座っていないか車掌さんが確認に来るため、もし周りの人と座席を変わった場合には車掌さんに伝えよう!

2人分を予約する場合、WL (Waiting List)でない場合には、隣同士の席が割り当てられるようだが、WLの場合には離れてしまう場合もある。この場合、当日周りと変えてもらうと良い。また、私が予約を行った日には1週間後の日程でWLが15番目くらいだった。一緒に行った弁護士さんによると、これ位であれば確定する可能性が高いため問題ないとのことだった。日本人的には不安で仕方無かったが、実際に1日前に無事確定された。

MMTの予約画面

MMTの列車選択画面
MMTの旅行者登録・支払い画面(抜粋)

その他都市へのインドでの列車予約方法の詳細

③ 実際の列車旅の感想

チャンディガール旅の当日、弁護士さんとニューデリー駅で待ち合わせ、一緒にホームに向かう。電車は朝7:40出発のもので、10分前にはホームに着いておいた方が良いとのことだった。何番線から出発するかは、電光掲示板でも見られるが、聞いて確認するのが良い。

ホームに到着して暫し待っていると列車が到着!

全く遅延がなかったのがまず感動!
車内も割と広々してて綺麗!(日本の新幹線のように座席は回転できないが…)

チャンディガールまでの約3時間半の列車内では、まず紅茶とクッキーが配られた(チケットに含まれていた)。売り子さんが車内を回ってジュースやスナックも販売され、その後、今回は朝の列車であったためかベジかノンベジか選べるサンドイッチが出てきた。私はパンが苦手で特に日本のふっわふわもっちもちのパンがダメ。インドのパッサパサなパンはなかなか良い。

インドでは、公共交通機関の中で日本のように静かにしなきゃいけないというマナーはない。むしろ騒いでも誰も何も言わないだろう。携帯もサイレントモードなんかにしなくて良い。私はこうゆうインドの自由なカルチャーが好きだが、周りが動き回っていたり話していたり、景色を見る暇もなく人間観察していたらあっとゆう間に3時間半が過ぎてチャンディガールに到着。

チャンディガールは、フランスの建築家であるル・コルビュジエ氏によって都市が丸ごと設計されたことで有名で、日本の京都のように街は碁盤の目のように整備されている。だが、これといった観光名所はない。高等裁判所自体もル・コルビュジエ氏によって設計されたそうだが、裁判の傍聴は誰でも出来る訳ではなく、傍聴する裁判案件の弁護士からの署名がないと中には入れない。中は一切撮影禁止になっている。

Google Mapでも確認できるチャンディガールの碁盤の目の街並み

今回は仕事であったため写真は余り撮れなかったが、チャンディガールの街はこんな感じ

チャンディガールの街並み、City of Beauty!
高等裁判所に佇む野良犬。彼も正義を求めているのか!?

チャンディガールの街の記事

帰りはまた18時20分発のShatabadi列車。帰りは何と、予定時間よりも数分早く出発!
何事も遅延だらけのインドで驚きだ。食事は、なぜか私が買ったチケットには含まれていないと言われたが、疲れていたため爆睡だった。ニューデリー駅に着いたのは夜の10時前。着いたらニューデリー駅は大雨だったが、風でインド国旗が綺麗になびいていた。

最後まで読んで頂き有難うございました🙏



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