ポロの練習試合中にボールが口に激突! 駆け込んだローカル病院での緊急縫合手術

世界一危険なスポーツと言われているポロ。ラルフローレンのモデルも務めたアルゼンチンのプロ選手であるナチョ選手は、ポロを『地震の中で行う馬上でのゴルフ』と例えていたが、ポロは馬上での格闘技のようなものだ。

これまで私のブログで骨折手術の話題を書いたが、これは巨大総合病院での手術。今回は駆け込んだドローカルな病院での縫合手術についてシェアしたい。






怪我の瞬間

怪我をしたのは年末の2022年12月30日。この日は所属するポロクラブで、トーナメントに向けた6ゴールの本格的な練習試合をしていた。相手チームのフィールド端からのノックイン。ノックインするのは今後のインドのポロにとって大きなアセットとなるパワーヒッターの若手プロ。私は走りながらセンターライン右側で相手側選手をマークしていた。そしてノックイン。パーーーンッという音がして左に振り返ったら、ガンッと口の左側にボールが当たった

痛い!と思ってる暇もなく、ボトボトボトーッと真っ赤な血が流れ、着ていたユニフォームはあっとゆう間に血だらけ😱😱😱 サドルにもポトポト落ちる止まらない血を見ながら、やば、歯が折れたかも…歯のインプラント幾らかかるの….と考えていた。で、ふと周りを見たらプレイは続行、私のコーチがフィールドの反対側でボールを持っていた(笑)おいおい!みんなちょっとは心配しろ!と思い馬から降りたら、異変を感じたチームメイトだったおっちゃんがギャロップで駆けつけてくれた。

ノックインからボールが飛んでいった軌跡

私が泣き叫ぶ訳でもなく普通にしているため、みんな何が起こったのか分かっていなかったようで、フィールドの外に出たら漸くみんなが集まってきた。おっちゃんに口をゆすいでみてと言われて水を入れたら、ピューーーッと水が傷口から出てきた(笑)。おっちゃんに、『美奈、これはあかん。穴空いてる。荷物全部置いていけばいいから今すぐ病院行って!』と言われてそのまま病院送りに。

病医院へ移動中の車の中で撮った写真(モザイク処理済)。

ローカル病院での緊急縫合

その日は会社の車で来ていたため、会社の車に乗り込んで、厩舎のマネージャーが病院までアテンドしてくれることに。30分ほどかかるMedandaという総合病院に向かっていると思っていたが、15分経った所で左に曲がらないといけない大通りを右に曲がった。そして左手の小さなドローカルな病院で車が止まった。え?何?まじ?ここで縫うの?と疑問に思いつつ、血が止まっておらず、口が開かなくて文句を言えなかった。もう何でも来い!と思い車を降りたら地下に連れて行かれた。

連れて行かれた病院

どんよりした薄暗い病院臓器売買でもするのかという雰囲気。マネージャーは受付で止まって、私は奥の緊急処置室のベットで横たわる。男性看護師が傷口を消毒して様子を見る。5分ほど待つと若そうなドクターが到着。私との会話は無しで看護師に何かを伝えた。

そしてすぐに縫合開始。まずは口の外側に麻酔を入れられた。麻酔が効いて痛みはない。外側はささっと縫合終了。縫合していると野次馬看護師達が沢山集まってくる。そりゃ、外国人がポロ練習中にボールが激突して口の上に穴が開いて病院に来るとか滅多にないギャグ

で、問題は内側の縫合。これはなかなか看護師も苦労。麻酔が効いていたのか効いていなかったのか良く分からない。手こずって時間がかかって後半は痛みで涙がポロポロ溢れる。野次馬がペラペラしゃべっていたため、男性看護師さんもイライラしてキレる。もうちょっとだからと看護師に励まされて続けて終了。

多分全体的には25分ほど。ヒンディしか通じない病院。何針縫ったかも分からない。むしろ、話す元気や気力など全くなかった。縫合中に支払い等もマネージャーが全て済ませてくれていて、薬ももらって厩舎に戻った。

縫合した後の顔(笑)

総合病院での確認

白いテープが貼られた醜い顔で厩舎に戻ったら、練習試合は終了していて、練習試合に出ていたポロ仲間達が私の厩舎で待っててくれた。優しい💗 私が離脱した後に私の代理で出たおっちゃんは落馬して、左の肋が痛いということでアイスパックを当てていた。後日、ヒビが入っていることが分かった。

で、私が余りにも早く戻ってきたため、みんなにどこ行ったの?随分早いねと言われ、ローカル病院に行ったことを伝える。これを聞いた私のコーチがマネージャーに激怒。コーチは顔に傷跡が残ることをかなり心配していた。本人は化粧で隠れるから特に気にしていなかったのだが。ついでに、コーチはノックインでボールを打った若手のプロにも、『毎回馬に向かって打つなと言ってるだろ!』と激怒。逆にこんなに鬼軍曹がキレていて、若手プロに対して申し訳ない気持ちになる(笑)

そして、心配性のコーチが今からMedantaに連れて行くということで、また車に乗せられ病院へ。Medantaの緊急処置室に強引に入り、20分ほど整形外科医を待っていたら女医さんが到着。縫合を見て、BestじゃないけどOKだと言われた。ここで漸く、外側は5針、内側は3針縫ってあることを教えてもらい、少し糸の手直しをして消毒をしてもらって終了。3日後に紹介された同じ病院の別の整形外科医の先生を訪ねて傷口の治り具合を確認した時、内側は自然溶解する糸で縫われていることも教えてもらった。その更に数日後には外側の糸を抜糸して、外側の糸は怪我から1週間後には綺麗に取れた。

縫合後の傷口の様子(モザイク処理済)

最後に…

ボールが激突して口が開きずらかったため、左側での歯磨きや食事が全くできず辛かった。特に内側の糸が完全に消えるには1ヶ月ほどかかった。毎日口の内側の違和感を感じながらの生活。怪我の瞬間を見ていたチームメイトのおっちゃんいわく、ボールが当たってから60ヤードほど飛んだそう。かなりの衝撃だったよう。

今は怪我から半年以上経ち、そんな傷口があるのかも分からない。傷跡が残らないように友人にお勧めしてもらったのがBioオイル。あと、これは試していないが、豚の脂肪がかなり効くらしい。

https://www.bio-oilprofessional.co.uk/about/

最後まで読んで頂き有難うございました🙏





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