ポロはお金のかかるスポーツ。試合のスポンサー以外に、チームオーナーである『パトロン』の存在は欠かせない。今回は、インドのポロチームとそのチームを保有するパトロン達を紹介したい。
インドのパトロン
インドに限らず、チームオーナーであるパトロンは、自身がポロ選手であることが多い。そうでもないと、お金のかかるこのスポーツに大金を注ごうという方は少ないであろう。インドのポロチームとそのチームを保有するパトロン達を幾つかピックアップしてみた↓↓
- ① Jindal Panther
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インドのポロと言えば、Jindal Steel Powerというインド大手上場鉄鋼会社が保有するJindal Panther Polo Team。Jindal Steel Power自体は、ハリアナ州のHisarという場所に1979年に工場が出来たのが始まりで、インド人のポロ仲間によると、創業当時はドラム缶のようなものを作っていたそうだ。Jindal Steel PowerのChairmanであるNaveen Jindal氏は2代目で、会社をここまで大きくした功績者。Jindal氏自身もハンディキャップ0のポロ選手で、ノイダの拠点には5つのグラウンドを整備し、インド最大のポロ場となっている。
- ② Achievers
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ここ数年、ジャイプールで数々のトロフィーを総ナメにしているのが、Achieversというポロチーム。オーナーは、ジャイプールにあるMundota Fort & PalaceというリゾートのCo-founderであるVikram Rathore氏。1つのトーナメントで3~4チームも作ってしまう程。余談だが、Mundota Fort & Palaceの麓にポロ場があり、ここでの写真撮影は最高に良い写真が撮れる。
- ③ Jaipur Polo
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私の記事の中でも何度か登場しているジャイプールのマハラジャ、Pacho氏が保有するチームが、Jaipur Polo Team。ジャイプールのシーズンでは毎度上記Achieversとトロフィーを争う。Pacho氏自身もハンディキャップ+4でインドのトッププロ。
- ④ Delta
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去年からポロのパトロンとして参画した物流企業のDelta Corpが保有するのがDelta Polo Team。Jindal氏との繋がりでポロに参画し、チーム拠点もJindal氏が保有するノイダのポロ場内に構えている。チームオーナー自体はポロ選手ではない。
- ⑤ SONA Polo
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SONA Poloは、自動車部品を生産し、日系企業との合弁も持つSONA Comsterのポロチーム。ChairmanであるSunjay Kapoor氏は、自身もハンディキャップ0でプレイされている。ここ数年はインドではほぼプレイされていないが、私が所属するポロ場自体のパトロンもしてくださっている方。
- ⑥ Sujan Indian Tigers
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Sujan Indian Tigers Poloチームは、インドにラグジュアリーサファリリゾートを展開するSujan Lifeのポロチーム。オーナーであるSujan Jaisal Singh氏は、ハンディキャップ+1のポロ選手で、毎年イギリスでも多くプレイされており、国際的認知度も高い。
上記以外にも、私が一時期ジャイプールの拠点でお世話になった建築士さんをされているNimit氏のV Polo、ポロ以前にスリランカ時代から知り合いで高等裁判所のシニアカウンセルでもあるShyam氏のMumbai Polo、最近ポロに参画したデベロッパーのMayfair PoloのAnay氏、ラジャスタン州のSports MinisterであるAshok Chandna氏のChandna Polo等、どれも自身が選手としてプレイされているパトロン達となっている。
ポロの世界にいると、こういったHigh Profileの方々と知り合えて一緒にプレイできることは、ある意味自分自身への投資ともなっている。
かつて、Indian Openの20ゴールの試合が行われたことがあるが、通常、毎年のインドでのポロの試合は、12~14ゴールが最高の試合となっている。これらの試合に出てくるのは、①のJindal Panther、②のAchievers、④のSujan Indian Tigersのみと限られている。現在(2023年時点)、インドのトップは+4のハンディキャップで、このハンディキャップを持つインド人選手は片手で数えられるだけしかいない。従い、上述したどのチームも、アルゼンチン等から+5以上のハンディキャップを持つ外国人選手を毎年起用し、試合で戦っている。
最後に…
ポロチームのパトロンになるには大きなお金がかかるが、以前、自社PRの場としてポロ試合のスポンサーの記事を書いた。これは企業にとってはAffordableなものであり、是非日系企業様には検討してみて頂きたいと考えている。
最後まで読んで頂き有難うございました🙏
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