ポロの馬装の記事の中でも少し触れているが、馬に乗る時は基本的に『ハミ』と呼ばれる金属を馬の口に入れて制御する。しかし、ハミを使わない頭絡もあり、これはビットレス (ハミなし) と呼ばれている。今回は、私が使っているビットレス頭絡について紹介したい。
ビットレスとハミの違い
当たり前であるが、ビットレスは馬の口に入る金属がない。従い、基本的には馬の鼻や顎の部分にプレッシャーがかかり制御を行う。力が耳にかけても分散されるような仕組みになっているビットレスもある。ビットレスは、無口だけで乗っているだけの感覚に似ているだろう。
しかし、ハミより本当にビットレスの方が馬にとって不快がなく優しいのかと言われたら、ここはよくよく考える必要がありそうだ。実際に、スナッフルと同様の不快感があるリサーチ結果もあるよう。ただ、ポロのダブルレインでペラムが付いた重たい頭絡に比べたら、ビットレスの頭絡はうんと軽い。
私が持っているビットレス
ビットレス頭絡もハミと一緒で様々な種類がある。私は、Hackamore (ハッカモア)、お花型のタイプ、シンプルなロープ式のビットレスの頭絡を持っている。ハッカモアは、馬にかかるプレッシャーが大きいと言われているため写真撮影以外で使うことはないが、お花型のタイプとロープ式のビットレスはたまに使って乗っている。
基本的にポロの練習では自分の安全も含めてビットレスでは乗らないが、アリーナでの馬のトレーニングの際にたまに使っている。目的は、単純にリラックスして軽く運動させたいだけの時や、ハミに頼らない声での制御を行えることを確認したい時。アリーナでは基本的にはスナッフルで乗っているため、ビットレスにしても余り違いは感じない。
私のフランス人の友人がマルワリでビットレス&ベアフットで乗っているが、以前ポロ馬のサラブレッドを持っていた時、いろんなハミを試しても全然停止が効かなかったのに、ビットレスにしたら停止コントロールが簡単になったそう。いろんなハミを試してダメだった時には、ビットレスの選択肢は試す価値があるかもしれない。この写真が彼女のマルワリの1頭、Snowman君。
最後に…
ビットレスでも乗れるようになった次に目指したいのは、おそらくネックロープだけの騎乗であろう。いつか私の一番の愛馬、タイソンを引退させたら試してみたい。
最後まで読んで頂き有難うございました🙏
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