インドでは野良犬や野犬が放置状態であることは、ここの記事で触れた。しかし、特にブリード犬だと『連れ去り』が起こる。所謂、窃盗・盗難だ。これはハリアナ州では驚く話ではないため、今回はこの話題についてシェアしたい。
ブリード犬の連れ去りについて
日本では愛犬の連れ去りというのはどれだけあるのだろうか。私が住んでいるハリアナ州では、愛犬の連れ去りというのは驚く話ではない。野良犬や野犬が放置状態であるものの、『ブリード犬』は人気だ。従い、①単純に自身のペットとして連れ去る人、②交配・繁殖目的で連れ去る人、③転売目的で連れ去る人、等がいる。
②の場合は、オスが連れ去れられることが多いが、ボランティアをしている保護施設では、1回オスのビーグルが盗まれた。犯人は保護施設で働いていた従業員であったようだが、取引価格INR 300 (500円程度)で保護施設から盗み出し、交配させた後に保護施設に戻した。③の転売目的も、例えばブリード犬であってもたったのINR 10,000 (17,000円程度) で取引されることもあるようだ。
『見つかったら賞金◯◯ルピー』という犬の連れ去り事件の賞金のSNS投稿や街中でのポスターをよく目にするが、もしかしたら身代金目的に連れ去る人もいるのかもしれない。実際に、賞金の投稿やポスターを見て連れ去った人が返してくることもあるようだ。まだまだ貧困層が多いインド。少しでも目先のお金が入れば何でもやってしまうというのがインドの貧困層のマインドセットであろう。
今日起こったピットブルの失踪
さて、今日実はなぜこんな記事を書いたかと言うと、隣の厩舎にいるピットブルが昼の12時から突然姿を消した。今日のお昼の12時からはポロの練習試合があり、番犬として厩舎にいたそのピットブルは30分だけ周りに誰もいない環境になったが、この間に消えてしまった。数年前、同じエリア内でジャック・ラッセル・テリアが連れ去れられたことがある。この時は、誰かが黒い車に乗せて行くのを見ているが、その後見つかることはなかった。おそらく今回も、同じく連れ去りではないかと推察している。
姿を消したのは、隣の厩舎にいるこのピットブルの男の子↓
綺麗なブラウン色をしており、番犬としては不合格だが (失礼…笑)、とても人懐っこいピットブル。
最後に…
外で飼って居なければ犬の連れ去りは起こらないと思われるかもしれないが、アパートで犬を飼っている人にも起こりうるかもしれない。インドでは、家事をするメイドのように、Dog Walkerという犬の散歩をする仕事がある。1時間あたり100円もしない。この人たちが散歩として犬を連れ出してそのまま一緒に消えてしまう、なんてこともあるのかもしれない。
またハリアナ州では、犬の連れ去りだけではなく、車の盗難等も日中に平気で起こる。こんなことを書くとインドはやっぱり怖い!と思われてしまうかもしれないが、農村が一気に開発されたハリアナ州は、総称して常識がない人たちや喧嘩っ早い人たちが多いというのがインド人全体からの評価だ。
今日は、改めて何が起こるか分からないということを思い知らされ、気を引き締めて行こうと考えさせられた日になった。そして、このピットブルの男の子が見つかってくれることを願う。
最後まで読んで頂き有難うございました🙏
コメント