牛の熱中症対策、『モーっとクール』は馬にも効果テキメン!?

畜産をやられている方にはよく知られている商品なのかもしれないが、今回の一時帰国で、牛の熱中症対策の『モーっとクール』という首に巻く冷感マフラーを購入して馬に使ってみたため、紹介したい。




『モーっとクール』という商品

インドの夏は毎年48度まで上がる。ドライヤーの熱を吹きかけられたような暑さで、5月末から6月までが1年の中で一番過酷となる。だが、インドでは屋内厩舎で冷房付きの豪華厩舎を持っている施設は殆どない。そんな中で馬の体調管理というのは非常に気がかりで、一部の馬は体全体が揺れるほど鼻を大きく開けて息をする。こんな姿をみているといたたまれない。ファンやクーラーの他に、ミストシステムを厩舎に付けて対策している厩舎もあるが、電気や水の供給が安定的でないグルガオンでは全厩舎に取り付けるのは現実的ではない。

従い、何とか少しでも涼しくしてあげられる方法がないかと考えていた所、『モーっとクール』という牛用の冷感マフラーをインターネットで見つけた。馬の首には大きな血管が通っており、欧米ではこの部分を冷やして体全体の温度を下げるためのアイスパックやネッククーラーが売っているが、簡単に手に入るものではなかったため、この日本で手に入る牛用の『モーっとクール』は私にとって朗報だった。

『モーっとクール』の特徴は、①電気等を使わないため安全・安価②冷やすのではなく冷たく感じるため冷えすぎにならない③保水綿の効果により長時間の連続使用が可能、ということだ。これを装着することで体温が-1.7度下がるそう。馬にも使えるということであったため、愛馬達の首の周囲を測り、出荷牛用のアイス (U-S05) とサーフ (U-S08) の柄の全長112cmのものを3枚購入した。私の愛馬達の首の周囲は70cm前後だが、マジックテープ分が割と長いため、冷たい部分が首全体に当たるように全長112cmのものを購入した。その他にも、仔牛用の75cmや親牛用の130cmのものもある。

公式ホームページより

『モーっとクール』を実際に装着!

さて、実際に『モーっとクール』を愛馬に装着してみたのがこれ↓↓
いい感じ!

左が保水綿が入ったアイス (U-S05)、右が特殊吸収ポリマーが入ったサーフ (U-S08)

この商品は水に濡らすだけでも良いが、側面にマジックテープが付いていて、中にアイスパックや氷を入れることができ、入れると更に冷感が持続する。保水綿が入ったアイスは、首の部分にダイレクトに氷やアイスパックが当たらないため、確かに冷たすぎないのはありがたい。首に当たる表面には、ジェルではないがツルツルした表面加工がなされている (右の写真)。冷えピタのよう!

保水綿が入ったバージョン。
吸水ポリマーのバージョン。少しぷっくりしているのがお分かり頂けるであろうか。

最後に…

冷感マフラーを外した後、厩舎で干しておいたが、この外気温でもなかなか乾かなかった。家に帰ってきて再度干しているが、なかなか乾く感じもない。これは保水力の凄さではないかと思う。何だかんだでもう7月、シーズンに向けて筋肉を戻すためにまずはトロット運動を再開した。雨季に入って湿度もかなり上がっているため、特に7月~9月の間、この『モーっとクール』は活躍してくれそうだ。

最後まで読んで頂き有難うございました🙏



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