今日のSNSでは、ムンバイ在住の馬術やポロ仲間が一斉に、”#saveMumbaiRacecourse“等というハッシュタグを使って投稿をしていた。何かと思って調べてみたため、この時事ネタについてシェアしたい。
ムンバイ競馬場
ムンバイは、インドの西に位置する大都市で、多くの金融企業が集まり、ボリウッドでも有名な街だ。こんな大都市の中心部にムンバイ競馬場は位置し、『マハラクシュミ競馬場』が正式名称で、競馬は”Royal Western India Turf Club (RWITC)” により運営されている。
話題になっているニュース
さて、このムンバイの競馬場がホットな話題になっているのは、ブリハンムンバイ市公社 (BMC: Brihanmumbai Municipal Corporation) が、この競馬場にテーマパークを作るという壮大な計画をしており、RWITCに対して、リース契約を更新する条件として、227エーカーの土地の内、120エーカーを引き渡すように要請しているためだ。競馬自体は、91エーカー分で運営するという向こう30年の2053年までの条件を出している。
マハラクシュミ競馬場に行ったことがある方であれば分かると思うが、この競馬場の敷地はオープンスペースで緑も多く、毎日約3万人の人々がこの土地を訪れ、ウォーキング、ジョギング、フットボール、クリケット等をして楽しんでいる。この契約更新で、これらの市民の憩いの場が奪われる他、多くのライダー達が職を失うであろうと言われている。敷地内には”Amateur Rider’s Club (ARC)” という国際レベルの乗馬・ポロクラブも存在しており、過去82年間の運営の中で、オリンピックや国を代表する多くの馬術・ポロ選手を生み出してきた。
この話題は、過去1年半に渡り協議されてきたようだが、RWITCは、今月3週目に開催される年次総会にて、BMCからの提案を受けるか否かについての最終判断を行う予定で、200人以上の投票権を持つクラブ会員の75%の承認が必要となる。従い、多くのムンバイ市民達が、既に街はいっぱいなのに、これ以上ビルやモールで埋め尽くしてどうするのか、この土地はこのままにして欲しいという痛切な思いをSNSに綴って、本計画への反対を示している。
最後に…
私自身も、数年前にこの場所でポロの国際試合に招待頂いて観戦させてもらったことがあるが、ムンバイのポロシーズンは毎年12月末~1月上旬にかけて行われる。今後、ARCへの運営にも影響が出てくるのか、注目したい。
最後まで読んで頂き有難うございました🙏
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