愛犬から産まれた一匹の子犬、時を越えてもう一度会えたような命の話

私の過去のブログでは、愛犬を失った話、失踪したその日に気づいた母犬の妊娠、そしてその母犬から生まれた子犬のうちの一匹を譲り受け、一緒に生活してきた日々を綴ってきた。そして今回、まるで運命のような出来事が再び訪れ、愛犬から新たに子犬が生まれた。今回は、その奇跡ともいえる誕生の物語と、初めて立ち会った出産の経験を備忘録として残しておきたい。






子犬を産ませることにした経緯

私自身、保護犬を引き取りたいという思いが強く、自分の愛犬の血統を残したり、子犬を残したりすることは全く考えていなかった。周りから「愛犬の子犬が欲しい」と言われても、いつも断ってきた。でも、愛犬は3度ほど生死の境をさまよい、厩舎の犬用ケージをこじ開けて出てくるようになり、7か月目頃からは家に一緒に連れて帰ることが増え、家で過ごす時間も多くなった。そのせいか独占欲が強くなり、毎日送り迎えしている私の車に近づく犬とは喧嘩するようになった。アパートでの散歩や他の犬との交流には特に問題はないが、車だけはどうしても許せないようだった。犬は群れで生活する動物。だからもう一匹、一緒に暮らせる犬が欲しいと思っていたけれど、この状況では無理だろうとも思っていた。

そんな時、愛犬のヒートの時期がやってた。厩舎に頻繁に遊びに来てくれる友人の愛犬3匹のうちの1頭は、ブリードは違うが、同じパワーブリード。友人は以前何度かブリーディングに挑戦したことがあるものの、成功したことは一度もないと聞いた。

本当は産ませたくはなかった。でももう一匹を選ぶなら愛犬の子どもでないと、きっと一緒に生活するのは難しいだろうと考え、父親にはその友人の犬を選んだ。失敗する確率も高く、産まれてくるとしても数匹程度だろうと予想していた。これが2025年10月1日のこと。

愛犬から生まれた運命的なたった一匹の子犬

交配から1か月半経っても妊娠しているのか全く分からず、11月後半になってようやく可能性があるかもしれないと思い始めた。ChatGPTに頼っても、11月末までは判断できなかった。しかし12月に入ると、やはり1~2匹はいるのではないかと感じるようになった。病院に連れて行くのも一苦労だったため、様子見ることにした。

今の会社は毎日8~12個くらいの会議が30分置きに入る。12月10日、水曜。いつも通り9個の会議を控えている中、9時半頃、愛犬と家に帰ってきた。最初はいつも通り、家に帰ると寝ているだけだったが、この日は途中で起きて家の中をウロウロし始め、玄関の前でずっと佇むようになった。外に行きたい素振りを何度も見せ、これはもしかして陣痛かもしれないと察した。会議の合間に、玄関前に犬用ベッドを持ってきて、周囲から少し隠れるように三角テントを設置した。

突然、愛犬がドタバタと走り回り、ベッドの上でピタッと座って大人しくなった。会議が5分だけ早く終わったので様子を見に行くと、後ろ足が2本出ていて、息んでいるのが見えた。次の会議の主催者に「5分ほど入室が遅れる」と伝え、急いでペットシーツなどを敷き、出産の様子をビデオに収めた。時間はかからず、12:32に子犬がするっと産まれた。少しグロく、血の匂いも強かったが、それ以上に感動が大きかった。出てきた瞬間、子犬はもちろん息をしておらず、声も出さなかった。しかし、母犬が舐めていくうちに息をし始め、かすかに声を出した瞬間、胸が熱くなった。

出てきた子犬は母親と同じく真っ黒だったが、顔とお腹に大きな白いマーキングがあり、全ての手足にも白い印がついていた。さらに首の半分には輪っかのような模様まであった。1年半前に失ったRingoにそっくりだった。しかも、その子は一匹だけで、まるでRingoのコピーのようだった。自分を責め続けてきた日々を知ってか知らずか、戻ってきてくれたのかもしれない、そう思わずにはいられなかった。運命を強く感じた瞬間だった。

子犬が産まれてからの約2週間の備忘録

厩舎で生まれる命を何度も見てきたため、正直なところ「放置しても大丈夫だろう」という気持ちもあった。しかし、他の犬に攻撃的になることや、母犬がご飯を食べない場合の対応などは、ChatGPTをフル活用して確認しながら、母犬が落ち着くまでの2週間を見守った。

出産当日

母犬も疲れているため、24時間以内は他の犬に会わせないほうが良いという情報もあった。この日は厩舎には行かず、家で様子を見守った。

1日目

トイレに行こうとしないため、不安になった。出産からすでに半日が経っていた。首輪とリードを付けるといつも喜ぶのだが、この日は動きたがらない。本当に緊急だったら家の中でするだろうと思い、しばらく様子を見ることにした。しかし、さすがに膀胱には負担がかかりそうだと思い、段ボールに子犬を入れて、仕事が終わった後に厩舎へ連れ出すことにした。厩舎に着くとすぐに小をしてくれてひと安心。しかし大の方はまだ出ておらず、少し心配だった。

2日目

いつものルーティンは、朝に厩舎へ犬を連れて行き、そのまま置いて帰り、夜にピックアップするというもの。この日もいつも通り朝に厩舎へ行った。漸く大をしてくれてひと安心。厩舎に連れて行っても、母犬は私以外の人に威嚇し、誰も触れることができず、子犬にも近づけなかった。

3日目

家では全く吠えない私の愛犬だが、出産の痛みのせいか、夜中に愛犬がヒューヒュー泣き止まず、3日目までは犬用ベッドの横に自分の布団を敷いて、一緒に寝てあげた。こうすると少し落ち着いてくれた。でも私は完全に寝不足…

出産後1週間前後

厩舎に遊びに来てくれる犬たちや、自分の母犬が近くにいても、母犬は走って飛びかかるほどで、気が抜けなかった。出産後は大好きなチキンも食べず、ヤギミルクとチキンスープで数日をやり過ごす。ようやく3日目頃から、少しずつチキンも食べるようになってきた。

出産後10日前後

食欲も回復し、モリモリ食べるようになった。厩舎にいる時は一人でどこかに出かけることもあり、私の散歩にもついてくるようになった。他の人に子犬を見せても平気で、エレベーターで他人と一緒になっても動じず、子犬を残して外に散歩に出られるようになった。散歩は5~10分ほどでサクッと済ませ、帰り道は早足で戻る。

出産後2週間

出産後2週間が経ち、厩舎にいると母犬は子犬を気にせず、長い時間一人で出かけるようになった。呼んでも戻ってこない笑。そして15日目はクリスマス。子犬用の柵を作るためにリビングのレイアウトを変え、犬用ベッドを半分囲む形にしたところ、母犬は「子犬を放置しても大丈夫」と理解したのか、私と一緒にソファでくつろぐようになった。いつもの甘えん坊の愛犬の姿が、ようやく戻ってきた。

この頃から子犬も、自分でベッドから這って降りてきて、小や大をするようになった。ベッドを汚したくないという本能なのだろうか。天才!

最後に..

一匹で生まれ、ミルクを独り占めしてすっかりデブ…笑。Ringoはへそ天でよく寝ていたけれど、この子も産まれて2日目くらいから、気づけばへそ天で寝ている。明らかにRingoの魂が宿っているようで、本当に戻ってきてくれたのかもと感じさせてくれる。

友人がRingoにちなんで、この子を「Rio」と名付けてくれた。大切にするね!

Rio belly-up
Belly-up king, late-Ringo

最後まで読んで頂き有難うございました🙏



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