インド女性研修医の強姦事件がインド全土での病院抗議活動に発展(時事ニュース)

8月15日は日本の終戦記念日でありインドの独立記念日でもある。そんな独立記念日を迎えたインドを騒がせているのは、先週インドのコルカタで31歳の研修医が強姦され殺害された事件。この事件がきっかけでインド各地での病院でのストライキや抗議活動が広がっている。今回はこの記事について触れたい。(生々しい情報もあるため、苦手な方は読むのをお控えください。)






事件の概要

事件が起きたのは、インド東部コルカタ州にあるRG Kar Medical Collegeという138年続く大学病院。その大学病院で働いていた31歳の女性研修医が、8月9日に病院のセミナー室で身体中にあざや傷のある半裸の状態で発見され、死亡が確認されたもの。報告書によると、死因は首締めであり、明らかな性的暴行の兆候があった旨も明記されていたそう。また、目は殴打されたのかメガネの破片が食い込んだ傷があり、脚は外れてしまった状態だったそう。体内からは150gもの精液を含む液体も発見され、集団によるギャングレイプとして両親がコルカタ高裁に申し立てを行った。現在逮捕されたのはこの病院にボランティアワーカーとして通っていた男性1名のみだそう。

この事件はインド全土で大きな話題になっており、職場も安全な場所ではないことや、証拠が隠蔽されている可能性から、コルカタやインド各地の病院で医師等による抗議やストライキ活動が起こっている。コルカタの一部の病院では機能停止に陥り、大勢の患者が治療を受けられない事態にもなっているという。

2012年にデリーで22歳の理学療法士の女性がバスの中で残酷な集団強姦をされて最後には道端に投げ捨てられて数日後に死亡している事件があるが (日本語のニュースはこれ)、逮捕された犯人の内、2人は未成年であり、かつ判決にもかなりの時間を要したことから、これは”Nirbhaya case”としてインド全土で広く知られている。この事件がきっかけで、インドでは職場でのセクシャルハラスメント防止法、”Sexual Harassment of Women at Workplace (Prevention, Prohibition and Redressal) Act, 2013 (“POSH Act”)”も制定されている。しかし、この事件によって改革進んだと期待されていたが、インスタのストーリー上では『この国では医師であることが罪である』として、あの事件から全く改革がないことが皮肉視された。このストーリーも更に『この国では医師であることが罪ではなく、この国に期待を持つことが罪である』とまで変化している。

最後に..

インドでの強姦事件というのは驚く話ではない。旅行者や在住者含め、身の安全について今一度気を引き締めた方が良さそうだ。

最後まで読んで頂き有難うございました🙏



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