耳がクルンとして可愛いインド純血種、マルワリの魅力をご紹介!

私がポロで乗っている馬は引退競走馬のサラブレッドという話は今まで何度もしてきている。サラブレッドは、アラブやハンターを掛け合わせて品種改良された競馬のために作られた馬で、純血種ではない。そのせいか、凄く繊細だと感じているがインドには世界で唯一耳がクルリとした純血種の馬がいる。今回は、そのインドの純血馬の話をしたい。




インド純血馬との出会い

私がインドに移住する前に駐在していた国、スリランカには、マルワリ、カティアワリ、シンディという3種類のインドから輸入された馬がいた。耳がクルンとしていて目がクリクリで、何て可愛い馬なんだろうと思った。私が当時乗っていたこれらの馬は、南アジアでのテントペギング大会のためにインドがスリランカに寄付した馬達だった。

インドからスリランカまでどうやって馬を持って来るかは、ここの記事に書いているので見て欲しい。

インド純血馬とは

インド純血種であるマルワリとカティアワリの違いは、昔の王朝があった場所の違いで、マルワリは今のインドのラジャスタン州のジョードプル、カティアワリはインドのグジャラート州となる。もう1種類のシンディは、今のパキスタンにあたるためインド純血種からは除外する。因みに、インド純血種の馬は5種類いて、マルワリとカティアワリの他に、Zanskari、Manipuri、Spitiという3種類だ。

マルワリ、カティアワリ、シンディともよく似ているが、シンディ王朝は食べ物が豊富であったためか、少し体が大きくて太く、顔も額が少し前に出てのっぺりしていて、マルワリやカティアワリに比べて耳が真っすぐで先端のみが曲がっており、耳が前向きの状態で先端の開きが一番広い。カティアワリは胴体が少し細長く、お尻にかけてスラッとしていて、顔も鼻にかけて細く面長だ。

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このブログに特徴が上手く纏められている。

インド純血馬の魅力

マルワリ、カティアワリ、シンディとも体は15ハンド程度と小ぶりだが、過酷な砂漠地帯で育ってきたためか、スタミナがあり身体も強靭。彼らの魅力は力強いギャロップであろう。ただ、熱血種に区分されるように、少しやんちゃで気性が荒い。軍馬として使われ、ゾウと戦うために前脚を立たせる訓練をされてきた血のせいかもしれない。兵士は、彼らの耳の動きで遠くの敵の様子を伺っていたという。

耳がほぼ180度回ることに加え、左右別々の動きもするため、乗っている間にも頻繁に動く彼らの耳の動きを見ているのも楽しい。兵士は、彼らの耳の動きで遠くの敵の様子を伺っていたという。音に敏感なため、舌鼓だけでもよく動いてくれる。小柄であるが故にストライドが短く、軽速足をしても乗り手が全く疲れない。

初めて外乗に出た時には、力強いギャロップを抑えることが大変だったが、手綱を握る小指を少し緩めただけでエンジン全開となる彼らの繊細な感覚と、このやんちゃな品種とシンクロ出来る瞬間は最高に嬉しい。

マルワリ
マルワリ
サラブレッドとマルワリの混血

最後に…

スリランカに居た時には、これらの馬でよくサファリに出かけたため、これについてはまた後日紹介したいが、インドでのマルワリやカティアワリでのサファリは、以下3箇所が有名だ。

  1. Abaisas Adventures @Dundlod
  2. Princess Trails @Udaipur
  3. Krishna Ranch @Udaipur

あと、私の友人夫妻が世界的に有名な馬の調教師、Monty Roberts (モンティロバーツ) 氏の元で訓練を受け、旦那さんはアジア唯一の公認インストラクターとしてインドでNatural Horsemanship Indiaのコースを行っている。このコースはマルワリを使って行われるため、インドでNatural Horsemanshipのコースを受けてみるのはどうだろうか。フランス人の奥さんの方はよく一緒に出かける仲であるが、Bitless + Barefoot でマルワリで障害競技にも出ている。

結婚式の馬車として今でも白馬のマルワリが使われているため、街中でもマルワリはよく見ることが出来るが、私の古くからの友人が経営するグルガオンの乗馬クラブには、現在3頭のマルワリがいるため、グルガオン在住者にとってはマルワリに触れるにはここが一番の近場かもしれない。

最後まで読んで頂き有難うございました🙏



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