インド移住前に駐在していたスリランカ。初めは半年だけの予定であったため、毎週末を使って行きたい所に行きまくった。しかし、その駐在予定も長引き、逆にどこに行こうか迷うようになった。そんな時にしていたのが、馬でのスリランカツアー。これは外乗上級者でないと難しいかもしれないが、今回は、外乗しながら馬と一緒に回るスリランカ一周ツアーについて紹介したい。
① 外乗ツアーを行っている乗馬クラブ
スリランカでの外乗ツアーを行っているのは、Premadasa Riding School (PRS) という市内から少し南下したNugegoda (ヌゲゴダ) を拠点とする乗馬クラブ。ここには主に、過去テントペギング大会でインド政府から贈与されたマルワリやシンディ種の馬たちがいる。
PRSはサラブレッドも常に1~2頭いるが、基本的にはマルワリやシンディであることに注意したい (マルワリ等についてはこの記事をご参照)。従い、外乗に参加したくても乗馬上級者でないと扱い切れないかもしれない。②にビデオを載せているが、ここで何となく分かってもらえると思う。
インスタアカウント: https://www.instagram.com/horsesrilanka/?hl=en
② 馬と回るスリランカ1周のルート
馬と一緒に回るスリランカ1周ルートはこれ!
ニゴンボは空港すぐ北にあるビーチ。到着後はカルピティアに移動する前にここでゆっくりビーチサイドを楽しむ。ビーチサイドでココナッツジュースやビールを飲んでゆっくりするのが良い。
※後述の③に記載するが、PRSはニゴンボでも厩舎を持っており、外乗することは可能。
ニゴンボでちょっと休憩した後に、ライダー達はカルピティアに移動して、この地から外乗をスタートする。カルピティアはラグーンと海があり、カイトサーファーの聖地となっている場所。ここでの騎乗が開けた場所で長時間駆け足ができ、スリランカのサファリツアーの中で一番のお気に入りの場所。厩舎があるRuwala Resortから出発して、1日目と2日目は別々の場所で1日あたり3時間程度乗る。カルピティアでは波が高くなければ、2日目の乗り終わった後にはサドルを外して海に一緒に入ることが出来る。
カルピティアでの騎乗を終えた後、ライダー達はアヌラーダプラに移動して観光する。馬はカルピティアから馬運車でシーギリアに先に移動をして休ませる。アヌラーダプラはスリランカ最古の王都、仏教の聖地で多くの遺跡が残っている場所。パワースポットのミヒンタレーが有名だ。
アヌラーダプラでの観光が終わった後は、ライダー達はスリランカで一番有名なシーギリヤロックがあるシーギリア&ダンブッラへ移動する。そして、先に待ってくれていた馬達と合流をして、1日目は3時間程度シーギリア周辺のジャングルを走り、最後シーギリアロックの前でフィニッシュ。2日目はダンブッラのジャングルの中を3時間程度走り、最後は湖に馬と一緒に入りフィニッシュ!というスケジュールだ。
シーギリア&ダンブッラでのライドを終えた後、馬達はヌワラエリヤの競馬場の厩舎に移動して休む。その間、ライダー達はスリランカ中央部にある仏歯寺で有名なキャンディを観光する。この仏歯寺の前で行われる年に1度のペラヘラ祭りは有名だ。
キャンディでの観光を終えた後は、紅茶畑で有名なスリランカの避暑地、ヌワラエリヤへ移動して紅茶畑の中をゆっくり乗る。狭い道を進むため、駆け足は少なめだが、綺麗な紅茶畑の景色を堪能できる。ここは気温がうんと下がるため、上着が必須。ここには競馬場もあり、以前記事を書いているため、ご参照 (リンク)。
ヌワラエリヤでのライドの後、馬達はスリランカ南東部のティッサマハーラマという草原地帯へ移動する。その間、ライダー達は途中のウダワラウェ国立公園やヤーラ国立公園で野生動物達に会えるジープサファリを楽しむ。運が良ければレオパードを見ることが出来る。
スリランカ外乗ツアーの最終、ティッサマハーラマでのライドは2日間。1日目はパディーフィールドを進み、2日目はジャングルを走る。小さなゲストハウスのコテージの中で馬達も日中放し飼いになる。2日目の朝には馬達がモーニングコールにやってきてくれる。ここでの駆け足も割と長めだ。
ティッサマハーラマで外乗自体は終了。馬達はヌゲゴダの拠点に戻り、ライダー達はコロンボに戻る前に、スリランカ南西部のゴールという世界遺産の旧市街を観光できる。もしサーフィンを楽しみたければ、隣のWeligama (ウェリガマ) に寄るのがお勧め。
ゴールでの観光を終えた後、空港に行く前にコロンボで観光をして、スリランカ1周 (厳密には半周!?) がフィニッシュ!
おまけ映像↓↓
映像は昔のもので、GoPro 3で撮ったものでかなりブレているが、You Tubeにビデオを残しておいて良かった。またスリランカで爆走したくなった!
③ 短期外乗の方法
この外乗ツアーへ参加されるのは、外乗に慣れている欧米の方々ばかりだが、スリランカを馬で1周するまでの自信がない、或いはそこまで休みが取れない、ビーチやジャングルライドだけ1~2日楽しみたい!という方にとっても、短期で外乗をすることが出来る。
Premadasa Riding Schoolは、ヌゲゴダの拠点の裏でも外乗が出来るのと、スリランカ各地にあるホテルにも厩舎を保有して馬を預けており、そこでも乗れるようになっている (最新情報は要確認)。また、コロンボ市内からビーチ沿いに南下した場所にあるMout Lavinia Hotelは、スリランカ在住者や旅行客にとって鉄板の訪問先であるが、ここの前のビーチでも外乗させてくれる。ただ、波が高くない時や人が多い時間を避ける必要があるため注意。
① Club Hotel Dolphin, Negombo ※厩舎+馬有り
② Victoria Golf Resort, Kandy (Digana) ※厩舎+馬有り
③ Uga Ulagalla Resort, Anuradhapura ※厩舎+馬有り
④ Ruwala Resort, Kalpitiya ※厩舎のみ
最後に…
このスリランカでの外乗ツアーをしているPRSのオーナーは、スリランカ馬術連盟の会長でもあり、スリランカ駐在時代に非常にお世話になった人物で、一緒にクロスカントリー競技の開催&スポンサーも行った。もしスリランカでの外乗ツアーに興味があり、何か不安や質問があれば、気軽に問い合わせフォームからご連絡頂きたい。
そして、このインドから来ているマルワリ、シンディやサラブレッドとの混血種は、これだけ走っても疲れた素振りを見せない。スリランカの約4年の駐在生活の中で、彼らが疝痛になったことや脚を負傷した話は聞いたことがなく見たこともない。この強靭な肉体を持つ馬達での外乗を是非楽しんでもらいたい。
最後まで読んで頂き有難うございました🙏
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