インドに来る出張者や旅行者から、インド渡航1日目にしてお腹を壊して悲惨だったという話を聞くのは珍しくない。果たしてインドの水はそんなに悪いのだろうか!? ということについて、実体験を共有したい。
水道水はどこから来ている?
私が住んでいる北インドのグルガオンという街の水源は、インド最大の流域を形成するガンジス川の支流であるヤムナ川という川に頼っているそう。そもそもグルガオンという街はドライな土地で、近年の人口増加と工業化で水不足のニュースは耐えない。
従い、水道局から提供される水道水のみではなく、地下水を使用したりプレイベートの給水車に頼るビルやアパートも多いようだ。とはいえ、きちんとしたアパートに住んでいるインドのミドルクラス以上の人達や私のような日本人や外国人にとっては、水不足で水が出ない日があるという経験はない。
因みに、『ヤムナ川』とGoogle検索すると、真っ先に出てくる記事がこれ
先々月はヤムナ川の氾濫で一部地域は浸水。北インド最大のポロ場も膝まで冠水して80頭ほどの馬を避難させて大変だったが、それよりもこの汚染のニュースが先に出てくるのは何とも言えない気持ちになる。
インドでの一般的な飲料水の確保
こんな汚染のニュースを見てしまったら、インドの水道水は大丈夫なのか、プールの水は大丈夫なのかと不安になる。インドでの安全な飲料水の確保は、①ペットボトルの水を購入する、②水道水を濾過するROウォーターを設置する (ROは、Reverse Osmosisで逆浸透処理の意味)、③ウォーターサーバーを設置する、という3つの方法だ。
これはあくまで飲料水としてのもので、シャワーの水やバスルームの蛇口から出てくる水までをわざわざ濾過して使っている人はいないであろう。ただ、北インドの水は硬水のため、髪はバサバサになり抜け毛も増える傾向にあると感じている。これは水質だけではなく、雨季以外は乾燥しているのも要因と推察している。
本題、インドの水道水は飲めるのか!?
前述の通り、インドで上記の3つの手段で水が手に入るため、わざわざ水道水をそのまま飲む人はいないであろう。しかし、私の場合は水を飲むことが苦手。馬に2頭以上乗らないと500mlの水をがぶ飲みするのはキツイ。というより水が無くてもそこまで困らない。
ということで、普段余り水を持ち歩くことはないため、水に困った時にどうしているかというと、この写真の芝生と厩舎用に流れてくる水を飲んでいる!笑。朝と夜の決まった時間にしか水が来ず、ポンプで汲み上げているため、水道水というより地下水かもしれない。この水は冷えていないと夏場は匂いが気になる時がたまにあるが、冷えていれば全く気にならない。この水でお腹を壊したことや病気になったことは一度もない (割とお腹は強い)。
左の写真の中央にゴミみたいに見えるのは実はトンボ。8月末までは沢山飛んでいた。7月はポログラウンドと厩舎で沢山のホタルが見れた。そう考えるとこの水は綺麗だという錯覚が沸かないだろうか?笑。
もっと捕捉しておくと、この水を飲料水として飲んでいるだけではなく、厩舎で出される紅茶や料理にもた~っぷりと使われている。骨折後、まだ松葉杖生活だった時にコロナになり、片足での毎日の自炊を余儀なくされ、料理がとことん嫌いになった。従い、毎晩厩舎に行ってグルームが作ってくれるインド料理を食べているが、その料理に使われている水は上記写真の水だ。
因みに、この水をTDSメーター (Total Dissolved Solid、総溶解固形物) を使って測ってみた結果は、330! ペットボトルの水は53、水道水は159、たまに飲む韓国のコーン茶は144だった。
TDSメーターは、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム等の水中に溶け込んでいる無菌塩類と、有機物の濃度を示す数値で、この数値が高いため水質が悪いという判断基準にはならないことは補足しておきたい。従い、この水が悪いのかどうかは専門家に検証してもらわないと不明だ。
ポジティブに考えると、ミネラルが豊富な水かもしれない笑。とはいえ、飲料水はどこでも手に入るため、わざわざ飲んでみる必要はない。私自身は、そもそも世界一危険なポロというスポーツをやっている。水で病気になることはピーナッツくらいの話であることを補足しておきたい笑。
因みに、私の愛馬たちも美味しそうに飲んでいる🥰
最後まで読んで頂き有難うございました🙏
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