今日のインド時間20時頃、母親からインドの航空機が墜落したというLINEメッセージを受け取った。多忙で携帯を触る時間さえなくインドのニュースを日本から聞くという始末だが、今分かっている情報について書き留めておきたい。
今分かっている情報(2025年6月12日現在)
墜落した航空機はエアインディアのアーメダバード発イギリスロンドン近郊ガトウィック行きの171便、ボーイング787。乗客230名と乗務員12名を乗せたドリームライナーだ。これを聞いて、正にドリームライナーを操縦する隣の厩舎のエアインディアのパイロットのおっちゃんや、ポロの試合で昨日ロンドンに立った彼の息子のことが脳裏に浮かんだ。
航空機はインド時間13時39分(日本時間17時10分)に離陸をしてすぐ、空港の敷地外で医科大学の学生寮の食堂の上に墜落した模様。パイロットからはメーデーの信号が発信されていたことが確認されているが、それ以外の詳しいことはまだ分かっていない。航空機は住宅地に墜落したため、学生や住民も被害に遭っている。
事故後、地元警察から1人の生存者もいない報告が出されたが、その後、奇跡的に生存者1名が見つかった。生存が確認されたのは40歳でイギリス国籍を持つVishwas Kumar Ramesh氏。座っていたのはエコノミークラスの最前列の11A。非常ドアから脱出したと報道されている。また彼からは、『離陸して30秒も経たずして大きな音が鳴った』、『周りには死体があった、飛行機の破片がそこらじゅうに散乱していた』、『身元不明の人物が救急車に乗せ、病院に搬送してくれた』と語ったと報道されている。ブラックボックスも回収されており、時期に原因究明となるであろう。
最後に…
エアインディアは、インドを代表するフラッグキャリア。1932年にタタ氏により創設され、その後国営企業化されたが経営難が続き、インド国内での評判も落としていた。そんな中、2021年に政府が民営化を決定し、2022年に再度タタグループがエアインディアを買収した。創業者グループへの帰還として注目を集めていたが、短期間でのV字回復は難しく、ここ数年でもエンジントラブルでのバンガロールでの緊急着陸、デリー発のフライトの油圧トラブルでロシアへのダイバート、オイル漏れによるストックホルムへの緊急着陸等など、多くの問題が報告されていた。しかし今年に入ってから、エアインディアはエアバスへ350機、ボーイングへ220機の航空機を発注したニュースも上がっており、そんな中でこの大惨事が起こってしまった。大切な方を亡くされたご遺族の方々に、心からお悔やみ申し上げます。
最後まで読んで頂き有難うございました🙏
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