数日前、大学の法学部で勉強しているインド人の知り合いの女の子が、イギリスのヘンリー王子に関するインドのチャンディガール高裁が2021年に出した判決の内容をシェアしていた。エイプリルフール的なSNSのデマの判決かとも思いきや、どうやらそうでもなさそうなため、その内容について書きたい。
インド人女性の裁判所への訴え
ポロを嗜んでいることでも有名なイギリス王室のヘンリー王子。2023年8月にスポーツ平和サミットで4年ぶりに来日した際(ニュース記事)、私自身もテレ朝の『ワイド!スクランブル』からの取材を受けてポロについてTVで語った。
そんなヘンリー王子は、インドで被告として訴えられたことがあるよう。それは、『結婚の約束を破った』というもの。訴えを起こしたのは、パンジャブ州出身の女性。ソーシャルメディアで知り合ったヘンリー王子に結婚の約束を破られたため、逮捕状を請求して、その結婚の約束が遅延なく守られることを目的とするものだという。彼女の訴えは勿論棄却。理由はこれ↓
・訴え自体の草稿が文法的にも知識的にも雑で、当事者間でのEmailは結婚を約束するものであること
・彼女自身は一度もイギリスに行ったことがないこと
・証拠として提出された会話が本物でなく更に一部が削除・消去されていたこと
・FacebookやTwitter等で幾つかの偽装IDが作られ、それらの会話は証拠としては信頼性に欠けること
裁判所の判決文に”the petition is nothing, but a day-dreamer’s fantasy“と書かれていて笑ってしまった。そして更に判決文の中には、これらのEmailはヘンリー王子を装った人物が、”looking for greener pastures for himself”を求めて、パンジャブ州のサイバーカフェで作った可能性があることを言及している。この訴えは妄想の行き過ぎであるが、サイバーストーキング被害に遭っている身としては、妙に納得感もある(私のサイバーストーキングの記事はこれ)。
最後に…
この裁判が真面目に取り扱われたこと自体に驚くが、もうこの年齢ともなると、恋とか好きとかゆう気持ちってどんなんだったっけ?と思い出そうとするも思い出せない。こんなファンタシーを思い描ける暇も欲しいものだ。
チャンディガールは、パンジャブ州とハリアナ州の州都となっている場所。ここの記事にデリーからチャンディガールへの行き方について書いてあるため、ご参考まで。
最後まで読んで頂き有難うございました🙏
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