インドではヨーグルトよりも“Dahi (= Curd)”と書かれた乳製品を見る方が多いのではないかと思う。Dahiはヒンディー語で乳製品のことを指すが、ヨーグルトとは少し異なるため、インド初心者の方々向けに紹介しておきたい。
ヨーグルトとダヒの違いと効果
ダヒは牛乳をレモン汁やお酢などの天然の酸性物質で凝固させることによって調製できるため、家庭でも簡単に作ること出来るが、ヨーグルトは人工酸で発酵する発酵食品。
ダヒとヨーグルトともバクテリアが含まれているが、ヨーグルトに含まれるバクテリアの量はダヒよりかなり多い。また、ダヒは多種のバクテリアが混在する一方、ヨーグルトの調製には特定の種類 (科学用語では菌株)が使用される。 従い、ダヒは数種類の乳酸菌が含まれているが、ヨーグルトは特定のバクテリアを使用して牛乳を発酵させた商業製品ということになる。ヨーグルトと比べると、ダヒは若干酸っぱいかもしれない。
ダヒもヨーグルトも栄養上の利点があり、どちらも体に不可欠なビタミンやミネラルが豊富に含まれている。一般的に、ダヒは体を冷やす効果があり、特にインド料理ではスパイスの影響を中和してくれるため、インド料理に必ずダヒが使われていると言っても過言ではない。また、ダヒには骨や歯を強化するカルシウムとリンが豊富に含まれている。
最後に…
上述でダヒは体を冷やす効果があると記載したが、灼熱になる5月~6月は厩舎にいる犬や馬達もぐったりするため、そんな時にクールダウンのためにダヒを与えることがある。また、人間にとってはLassi (ラッシー) というダヒを水や牛乳で薄めた飲み物があり (砂糖を入れていると”Sweet Lassi”となる)、暑い夏にお勧めの飲み物だ。レストランには必ずあるため、インド旅行者の方々には是非飲んでみてもらいたい。
最後まで読んで頂き有難うございました🙏
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