以前、インドの水道水は飲めるのかという記事で、ホースから流れ出てくる水は厩舎で作られる料理やミルクティーにもたっぷり使われていることを言及した。今回は、その水で私の愛馬達を毎日管理してくれているグルーム達が毎食作り、私も夕食として頂いているインド料理について紹介したい。
厩舎のキッチン
まずは、厩舎のキッチンがどんな場所かを見てみよう。きっとこれを見たら日本人の方は開いた口が塞がらないだろう。しかし、こういったキッチンはインドの『ワーカーレベル』の家庭にとっては普通だ。毎日ネズミがうろうろしていて、そのために番犬のピットブルがいるが、全くもって役立たず。おそらくネズミには猫が効果的であろう。キッチンテントの横はジャングルのため、厩舎にはたまに蛇やサソリも出てくる。
厩舎で頂くインド料理
一部ベジタリアンのグルームがおり、お肉は彼らにとっては高級なため(彼らの給与情報はこの記事に書いている)、厩舎でグルームが作るご飯は基本的にはベジタリアン料理。野菜1品とチャパティを食べる。たまに2品出てくる時もある。その野菜の1品はだいたいダール (豆) 、じゃがいも、冬瓜、カリフラワー、人参、キャベツ、ナス、オクラのどれかだ。
質素な料理ではあるが、家庭料理であるためスパイスや塩加減もちょうどよく、意外においしい。ただ、グルームはラジャスタン出身者が殆どで辛い料理好きのため、たまに青唐辛子だらけの料理が出てくる。因みに、テント横には自然の唐辛子が生えていて取って料理に使っている。所謂『オーガニック』唐辛子だ笑。
最後に…
デリバリーが発展しているインドでは、わざわざ厩舎で料理を食べなくてもいいが、家に帰宅してからだと夕食の時間が遅くなる。食べ物に全くこだわりがない私にとっては、お腹に入れば何でもいい。
おそらく現役アスリートだと食事にはかなり気を使っているであろう。野菜を沢山摂ってプロテインなんかも飲んでいるかもしれない。しかし私のような底辺ポロ選手は、毎日馬に数頭乗り、練習試合で4チャッカ―戦い、厩舎作業もこなした後は疲れて食欲などない。野生の肉食動物は敢えて空腹を保ってハンティング能力を研ぎ澄ませていると聞いたことがある。私はその状態に近いかもしれない。
そして、愛馬を目の前に自然の中で食べるご飯は、私にとっては5つ星ホテル以上なのだ☺
最後まで読んで頂き有難うございました🙏
コメント