印パ衝突の裏でインドがアリーナポロの国際試合を欠場(時事ニュース)※2025年5月現在

2025年5月に発生した印パ衝突の直前、インド代表のポロチームがサウアラビアでの2025 FIP Arena World Polo Championship Asia Qualifiers (2025年 国際ポロ連盟アリーナワールドポロ選手権 アジア予選) に出場する予定だったが、4月半ばには既に欠場の可能性が示唆されていた。今回は、印パ衝突がポロのインド代表に与えた影響について書きたい。






印パの衝突

今回の印パ衝突は、2025年4月22日にインド統治下のカシミールで発生したテロがきっかけとなっているが(因みにカシミールはインド、パキスタン、中国統治下に分かれている)、インド観光客26人が死亡し、インド政府はパキスタンの武装組織の関与を主張。

この事件を受けてインドは、5月6日にパキスタン支配下地域にある武装組織の拠点を標的として攻撃を開始。日本大使館からは連日注意喚起のメールが届き、16の地方空港の運行が5月11日まで停止されることが発表され、カシミールとの州境があるパンジャブ、ラジャスタン、ヒマチャルプラデシュの3州では夜21時以降電気がストップされ、日本にいる家族や友人達からも大丈夫かと心配されたが、”Happy early Diwali to Pakistan!”と爆弾が投下される映像を使ったふざけたインド人のSNSでの投稿も多く見られ、デリーNCRにいる身としては危機感を全く感じられなかった。そしてアメリカが介入して5月10日に停戦が合意されることとなった。

インド代表チームの欠場

さて、 国際ポロ連盟が主催するアリーナポロのアジア予選は、4年に1回開催される世界選手権に合わせて行われるもの。まずはアジア予算で勝ち上がると、最終アメリカでの最終戦に出場できる。インド代表はこのアジア予選でパキスタンとイラン代表とサウジアラビアで戦う予定で、代表チームはハイデラバードにあるアリーナポロの有名クラブ (HPRC: ハイデラバードポロ&ライディングクラブ) に集合して練習を重ね、4月12日からサウジアラビアに向けて渡航する予定であったが、渡航直前になっても渡航の許可が降りず、一旦5月5日の渡航に延期が決定。そして再度ジャイプールに集まって練習しようとメンバーが集まった所でインドポロ協会から欠場が通達された。インドポロ協会はインド軍の管轄。4月早々にこの事態は予測されていたのかもしれない。

私のポロのコーチは毎度インド代表として選出され、今年も選抜されておりサウジに向けて練習をしていたが、今回の欠場決定で落胆していた。試合に行けなかったことも然り、お金のかかるポロではプロは稼がないと馬を維持できない。特に今はオフシーズンで海外へ出稼ぎに行く時期。それを置いてインド代表を優先した結果がこれだ。

最後に..

パキスタン代表はと言うと、欠場せずイランと戦い敗北 (記事)、イランが最終戦への切符を手にすることになった。因みに、インドはパキスタン代表と2022年に南アで開催されたフィールドポロのアジア予選で戦っているが、ボロ負けしている。印パ衝突の中、パキスタンには絶対に負けられない試合になるため、ポロ協会は欠場を選択したのかもしれない。

最後まで読んで頂き有難うございました🙏



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