クローン技術で知られるアルゼンチンの研究所、世界初の遺伝子編集馬の誕生に成功

2025年9月2日に放送された”ワイド!スクランブル”にて、アルゼンチンで初めて遺伝子操作された馬が誕生し、波紋を広げていることについて取り上げられていた。今回はこの話題について取り上げたい。






遺伝子操作された馬

ポロでクローン馬が使われていることはここの私のブログでも取り上げているが、そのクローン技術で有名なアルゼンチンのバイオテック企業 Kheiron Biotech社が、世界初となる遺伝子編集された馬を2024年後半に5頭誕生させ、彼らは現在1歳になろうとしている。

遺伝子編集には、CRISPR‑Cas9という技術が使用され、特定の遺伝子(筋肉成長を抑える「ミオスタチン(MSTN)」遺伝子)を狙って切断・改変する「鋏」のようなツールで、遺伝性疾患の治療の可能性等の幅広い応用が期待されている技術、ということであるが、難しい話はわからないため割愛しておく。

遺伝子編集に使われたのは、Polo Purezaという牝馬。ポロ最高峰の試合、アルゼンチンオープンでも最優秀牝馬に選出された名馬である。ポロの世界では、優れた牝馬の遺伝的影響力が非常に大きいと信じられている。また、牝馬の方が柔らかさや瞬発力に優れていたり、調教のしやすさであったり、ポロ選手の多くは牝馬を保有している数の方が高い。

最後に…

Kheiron Biotech社は、この手法は「GMO(遺伝子組換え生物)」や「遺伝子ドーピング」には該当せず、自然界に存在し得る遺伝子の組み合わせをより迅速かつ正確に再現したものだと主張している。従い、様々な業界に衝撃を与えた技術革新となったが、競技団体・繁殖業界からは慎重論が強く、社会・倫理的な議論が今後の鍵となっている。アルゼンチンのポロ協会でもクローン馬は認めているが、遺伝子編集された馬の競技への出場は現在認めていない。

最後まで読んで頂き有難うございました🙏



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